
灰になった恋
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『灰になった恋』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約557字
十年間の極秘交際を続けてきた恋人は、世界チャンピオンになれば私と結婚すると言っていた。しかし、彼は表彰台の上で別の女性にプロポーズした。
私が目を赤くして理由を問いただすと、彼は少しも悪びれる様子なくこう言った。
「紬の幼い頃からの願いが、盛大なプロポーズをされることだったんだ。俺はあいつの兄貴分だぞ、願いを叶えてやって何が悪い?お前、自分勝手すぎるぞ」
私は悔しさのあまり、その夜、SNSで私たちの十年間の軌跡を公表した。
美山紬(みやま つむぎ)は炎上し、ネットリンチに耐えきれず、二日後に薬を飲んで自殺した。
誰もが、恋人は私を恨むだろうと思った。
しかし、彼は私に深情けな様子でこう言った。
「凛、俺は目が覚めたよ。お前に最高に盛大な結婚式を挙げて、この十年を償いたい」
私は驚きと喜びで、彼がついに振り向いてくれたのだと思った。
だが結婚式当日、彼は十数人の新郎介添に私のウェディングドレスを引き裂かせ、私の体を辱めさせた。
私を助けようと飛び込んできた七十近い祖母にさえ、彼らは容赦しなかった。
恋人は命乞いをする私の惨めな姿を冷ややかに見下ろし、顔を歪めて笑った。
「これが、お前が紬を死に追いやった代償だ」
私は恨みを抱いて死に、再び目を開けると、あの表彰式の日に戻っていた。
今回、私は彼らの望み通りにしてやることにした。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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