
愛と憎しみのすれ違い
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜2話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『愛と憎しみのすれ違い』は日本語の小説です。当サイトで第1〜2話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約480字
2年間行方不明だった夫は、新しい恋人と新しい名前を手に入れて戻ってきた。
彼の記憶の中で、私は彼を不幸にした悪い女になっていた。
首を掴まれ、その目には憎悪が渦巻いている。
「よくも俺を探しに来られたな」
そして彼がすべてを思い出した時、許しを乞うために全世界に愛を宣言してきた。
でもそれはすべて、私を奈落の底に突き落とすためだった。
もう何回目かなんて覚えていない。
霧島淵斗(きりしま ひろと)は気まぐれに私を車に押し込み、猛スピードで山道を駆け上がっていく。
メーターは120kmを指していた。胸が詰まる。
「はる……淵斗……お願いだからスピードを落として!路面が危ない、安全第一だ!」
彼は鼻で笑った。
「心配するな。お前の命なんて安いもんだが、俺の命は惜しいんだよ」
言葉が詰まり、喉が渇く。まただ。
やがて車は止まり、着いたのは犬の飼育場だった。
「初音、俺は心を入れ替えて、いい夫になろうと思ってるんだ。友達と仲良くしなきゃ話にならないだろ?」
そう言いながら、彼が連れ出したのは大型犬――コーカシアンと呼ばれるものらしい。
血の気が引いた。私が犬を怖がるのを知っているのに。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み2話
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