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永遠に、お前を失った

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『永遠に、お前を失った』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約533字

冬真と結婚して、もう十年になる。

その間、彼が浮気してきた相手――歴代の「彼女たち」とは、全部顔を合わせてきた。

彼が飽きて新しい子に乗り換えたくなったとき、私の存在はいつも便利な口実だった。

「結婚したら、君も彼女みたいになるよ。慣れすぎて、何のドキドキもなくなる」

まるで見せしめみたいに、私を指してそう言う。

結婚記念日の今日、私は彼が振ったばかりの大学生の子の涙を拭いてる。

その頃、冬真は新しい子を連れて映画館でデート中。

一箱まるごとティッシュを使い切ったとき、ふと、昔の自分がそこに重なった。

……だから、私は冬真に離婚を切り出した。

彼はめずらしく戸惑った顔をして、ぽつりとつぶやいた。

「もう少し待てばよかったんじゃない?俺が更生して、まともになるかもよ?」

私はただ静かに笑って、何も言わず、海の向こうへの片道切符を予約した。

あなたが振り向いてくれるのを待つより、

――先に、行くね。

九条冬真(くじょう とうま)と結婚して、もう十年になる。

その間、彼が浮気してきた相手――歴代の「彼女たち」とは、全部顔を合わせてきた。

彼が飽きて新しい子に乗り換えたくなったとき、私の存在はいつも便利な口実だった。

「結婚したら、君も彼女みたいになるよ。慣れすぎて、何のドキドキもなくなる」

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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