
戻れぬ二人、江海の涯に
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『戻れぬ二人、江海の涯に』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約505字
国民護衛隊に所属する軍人である婚約者に、99回目のプロポーズをしたが、またも冷たく拒まれた。ついに堀友夏見(ほりとも なつみ)は諦めた。もう彼と結婚することを望まず、十年前のあの約束に縛られることもない――
国民護衛隊に所属する軍人である婚約者に、99回目のプロポーズをしたが、またも冷たく拒まれた。堀友夏見(ほりとも なつみ)は親友の足立志帆(あだち しほ)に電話をかけた。
「もしもし、志帆。この前言ってた、一緒にアトリエを開こうって話だけど、まだ開きたいと思ってる?来週の新幹線のチケットを取ったよ。M市に帰るつもり」
電話の向こうで志帆が思わず目を見開いた。
「M市に帰るって?近石基之(ちかいし もとゆき)、今じゃもう隊長に昇進したんでしょ?あの人がキャリアを捨てて、あなたと一緒に戻ると思う?」
夏見はスマホを握りしめ、小さく自嘲するように言った。「ううん、私ひとりよ。もう彼とは、終わりが近いの」
その一言に、志帆は信じられないように声を荒げた。「夏見、正気なの?!
近石がまだ新隊員だったころから、あなたはずっと彼のそばで支えてきたじゃない。
任務に失敗して死にかけたときだって、肝臓を提供したのはあなただよ!
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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