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恩返しという名の裏切り

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『恩返しという名の裏切り』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約448字

娘・水瀬月乃(みなせ つきの)の病院の診断書を受け取った時、私・水瀬美鈴(みなせ みすず)は夫・水瀬修(みなせ おさむ)の袖を掴んだ。

「急性リンパ性白血病……私たちの娘はどうすれば……」

「怖がるな、俺がいる」彼は言った。

だが彼が応えたのは私ではなく、電話の向こうの別の女の声だった。

私がまだ悲しみに沈んでいる時、受話器から頼り無さげな泣き声が聞こえてきた。

「修さん、車が郊外の道で故障しちゃって、携帯の充電もなくなりそうで……」

修が慌てて立ち上がり、椅子が地面と擦れて耳障りな音を立てた。

「車の中で動くな、ドアをロックしろ、すぐに行く!」

「修!娘が白血病と診断されたばかりなのに、どこに行くの!?」

私は涙ぐんだ目で、彼の前に立ちはだかった。

何年間も林さくら(はやし さくら)は、暗い・電気が壊れた・怖い、これらの数々の言い訳を、何百回も繰り返し使ってきた。

だが修は一度も躊躇したことがない。

「月乃には医者も看護師もいる。問題は起きないはずだ。

それに……さくらが来てくれないと、月乃は救えないんだ」

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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