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年下の弟に転生した彼に執着されて第2話

この話は約1416字。当サイトでは第1〜3話を試し読みできます。

秘書が車を停めたのは、一軒の店の前だった。

目を凝らして看板を見た瞬間、私の目が輝いた!

そこには「伯爵クラブ」と大きく書かれているではないか。

あの有名なナイトクラブ!?

前世では、大富豪の女性しか入れないと噂される豪華絢爛な浪費の殿堂――そして、今度は私の番だなんて!

そういえば、颯真の世界では、ちょっとでもイケメンを見たら「檻」に閉じ込められ、彼の異常な「折檻」を受けていた私......

だが、今はもう誰にも止められない!

私は車を降り、サングラスを外すと、目の前にある閉ざされたクラブの扉を見つめ、抑えきれない興奮を感じた。

昼間だから営業していない?そんなの関係ないわ!

何しろ今の私は、千億円を持つ女社長なのだから!

顎を軽く上げると、秘書はすぐに察して電話をかけ始めた。

5分も経たないうちに、クラブの扉が開いた。

ママさんが息を切らせながら迎えに来た。

「浅川社長がいらっしゃるなんて、事前に教えていただければ!」

私は唇をわずかに弧を描かせた。

「気にしないで。店にいるイケメンのモデルを全部呼んできて」

そして、黒いカードをママに手渡し、これまでで一番豪華な声で言った。

「一人残らずね!」

カードを受け取ったママさんは、喜びに満ちた顔で私を個室に案内した。

そして10分も経たないうちに――目の前にはずらりと並ぶ、美男たちが現れた。

陽気な大学生、日焼けしたスポーツマン、金髪碧眼の外国人モデル、高嶺の花のような紳士......まさに種類豊富。

男たちに囲まれ、鍛えられた腹筋が手の届くところにあるという贅沢な時間。こんな瞬間に、他のことを考える余地なんてあるわけがない!

どれくらいの時間が過ぎただろうか?

まるで皇帝のような待遇に浸っていると、突然、電話が鳴った。

「社長、そろそろテープカットの時間です」

時計を見ると、いつの間にかそんな時間に。

名残惜しさを感じつつも、私はナイトクラブを後にした。車に戻ると、秘書が私の首をじっと見つめていた。「社長、どこかのイケメンにキスマークを付けられましたね」

「スカーフで隠しておきましょう。記者が写真を撮りますから」

私は無言でスカーフを受け取り、軽く首に巻いた。

車が孤児院に到着した。

私はテープカットを終え、敷地内をゆっくりと歩き始めた。

周囲を見回しながら、胸が少しだけ痛む。そう、私は孤児院で育った孤児だった。

だからこそ、ここで生活することがどれだけ大変か、身に染みて理解している。

物資は限られており、子どもたちは少ない資源を奪い合う。その結果、多くの子どもたちは偏った性格になりがちだった。

偏執的な性格。

自然と頭に浮かんだのは、颯真の姿だった。もし私があの物語に入らなければ、彼は私と一緒に飛び降りることもなく、死ぬこともなかったのでは?

私に出会ったことを、彼は後悔しているだろうか?

きっと、後悔しているだろう。

いや、彼の性格を考えれば、憎んでいるに違いない。

それでもいい。憎しみの方が、愛よりも長続きするものだから。

そう自分に言い聞かせながら、私は大きなため息をついた。胸の奥で、鈍い刃物が心臓をこすりつけるような感覚に襲われた。

「もういい......私は元の世界に戻ったんだから。彼のことを考えるのはやめよう」

そんなことを思っていると、不意に耳元で声がした。

「お前、誰だ?」

声に反応して顔を上げると、そこには少年が立っていた。

少年と目が合った瞬間、私の血液がすべて凍りついたかのように感じた。

颯真!?

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