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女友達を優先する恋人とは、もう終わりにします第2話

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それから毎年、智哉の誕生日には、高価なプレゼントとは別に、自分で作ったものも必ず用意した。

手作りのネックレスやブレスレット、アルバム、マフラー……

自分に作れるものは、ほとんど作り尽くした。もう、できることは何も残っていないと思うほどだった。

それでも、私の気持ちが智哉に届いたことは一度もなかった。

美羽が私に見せつけるために投稿したのだと分かっていた。私と智哉がデートをしているときも、美羽がメッセージを送れば、智哉はすぐに私を置いて美羽のもとへ駆けつけた。

私は広い会場に一人で座り、テーブルに並んだ高級酒を一本ずつ開け、次々と喉へ流し込んだ。

胃が締めつけられるように痛んでも、酒が回るにつれて感覚は麻痺していった。

今度こそ、絶対に智哉を許さない。

激しい頭痛とともに目を覚ました。

案の定、智哉は美羽のために、一晩中帰ってこなかった。

以前のように智哉へ電話をかけることはせず、自分で二日酔いの薬を飲んだ。これまでは、夜通し帰らず、酒臭いまま朝帰りする智哉のために、いつも私が薬を用意していた。

今度こそ仕事だけに打ち込み、智哉に傷つけられたことを忘れたかった。

成瀬家の会社は上場を控え、今が正念場だ。

片手でコーヒーを飲み、もう片方の手でキーボードを操作していると、智哉が帰ってきた。

徹夜明けらしく、目の下には隈ができていたが、それでも隠しきれないほど上機嫌だった。

朝6時に私が食卓についているのを見て、智哉は驚いた。こんな時間に起きていることなど、めったにない。

智哉は気まずそうに私の背後へ回り、パソコンの画面をのぞき込みながら、両手で肩を揉み始めた。

私は無表情のまま、一言も口にしなかった。

「今日はどうしてこんなに早く起きたんだ?もう少し寝てきたらどうだ」

私が怒っていると分かっているからか、智哉の口調はいつもよりずっと優しかった。

「悪かった。昨日は一人で置いていくべきじゃなかった。

俺も焦ってたんだ。美羽ちゃんにはこっちに家族もいないし、親しい友達だっていない。頼れるのは俺だけなんだ。

子どもの頃に溺れた俺を美羽ちゃんが助けてくれたのは、玲奈も知ってるだろ。恩返しをするのは当然じゃないか」

私が何も答えずにいると、智哉は勝手にパソコンを閉じた。私を抱き上げて自分の膝に乗せると、向かい合ったまま甘えるように機嫌を取ってきた。

以前なら、智哉がここまで根気よく機嫌を取れば、とっくに怒りは収まっていた。

だが今度こそ、もう許さないと決めている。

「智哉を助けたのは美羽じゃないって、何度も言ったでしょう。どうして信じてくれないの?」

「玲奈、また自分が助けたって言うつもりか?子どもの頃、溺れて目を覚ましたとき、俺は美羽ちゃんに抱きかかえられていたんだ。こんなことで嘘をつくのはやめてくれ!」

智哉は一度も、私の説明を信じようとしなかった。

「智哉、別れよう。智哉が美羽と想い合ってるなら、私はもう二人の邪魔はしない」

付き合って10年、初めて私から別れを告げると、智哉は途端に取り乱した。

「何度言えば分かるんだ。俺と美羽ちゃんは、ただの友達だ。いったい何をそんなに騒いでるんだ!しかも、美羽ちゃんは俺の命の恩人なんだ。面倒を見てくれないのはまだしも、こんなことで機嫌を悪くするなんて、いい加減、そんな子どもみたいなことはやめてくれ」

智哉を押しのけて立ち上がると、そのまま荷物をまとめ始めた。

「もう、わがままを言ってるんじゃない。智哉、今度こそ本当に別れる。お互いの両親には、私からきちんと説明する」

会社近くのマンションにはいつも着替えを置いてあるので、荷造りはすぐに済んだ。そのまま運転手へ連絡し、車を回すよう頼んだ。

私が本気だと分かると、智哉は目に涙を浮かべて腕をつかんだ。

「婚約パーティーを最後までやらなかったことに怒ってるだけだろ。来週末こそ、必ず最後までやるから」

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