
夫の不感症が治った相手は、私の妹だった
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『夫の不感症が治った相手は、私の妹だった』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約570字
そこで浩輔のプライドを守るため、私は逆に自分が「冷感症」を演じているようにしていた。
そして一方で浩輔のために世界中の名医を探し、あらゆる治療法を試してきた。
でもお正月の親戚が集まる席で、浩輔は私の義理の妹の手を取り、みんなの前で宣言した。
「俺は葵(あおい)と離婚しようと思って、理由は彼女が冷たくて相手にしてくれないからだ。
これまでも柚のほうが、俺に男としての喜びを与えてくれていた」
浩輔はそう言ってすべてを私に擦り付けるつもりだったのでしょう。でも、そうすることで、彼は自分の不能をみんなの前で暴露しているだけだということには、気が付いていないようだ。
一方で小林柚(こばやし ゆず)はそんな中、浩輔の腕にすり寄りながら、私に向かって勝ち誇ったように笑ってみせた。
そこで私はスマホを取り出すと、慣れ親しんだ番号に電話をかけた。
「渉、離婚の件、もう進めてもらっていいから」
今日は結婚三周年の記念日。
それに、大晦日の夜でもあった。
私はカウンセラーとしての仕事を終えて、夫の入江浩輔(いりえ こうすけ)にラインを送った。【今夜、ご飯は家で食べる?】
だが、浩輔からの返信は、いつも通り冷たいものだった。
【いや、医局の忘年会があるんだ】
結婚して三年、浩輔が家に帰ってこない時はいつも同じ理由だった。だから私も、彼は本当に仕事が忙しいんだと信じていた。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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