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夫に幼なじみの足を洗えと言われた

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『夫に幼なじみの足を洗えと言われた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約552字

結婚30周年の記念日。

私は久しぶりにショッピングモールへ行き、白いワンピースを買った。

若い頃、白が大好きだった。

だが、子どもを産んでからというもの、夫の百瀬謹也(ももせ きんや)が白いワンピースを着ることを許してくれなかった。

彼は妊娠でたるんだ私のお腹を嫌がり、「黒なら着痩せするから」と言って、黒い服ばかり着るように強要してきた。

その後、謹也の幼馴染である篠崎眉子(しのざき まゆこ)が離婚し、我が家に転がり込んできた。

それ以来、七人分の食事、洗濯、掃除などを一手に引き受けるだけでなく、眉子の身の回りの世話までさせられるハメになった。

彼女は「洗濯機だと生地が傷むから」と言い張り、自分の服を手洗いするよう命じてきた。

「外で買った朝食は不健康だ」とケチをつけ、毎朝四時に起きて、手の込んだ五品の朝食を作るよう押し付けてきた。

息子の百瀬凜(ももせ りん)も、私の崩れた体型のせいで友人の前で肩身が狭いと、しょっちゅう私を責め立てた。

こうして私は文句一つ言わず、まるで馬車馬のように働き続けた。

気がつけば、三十年が過ぎていた。

夫が私に「眉子の足を洗え」と言い放った今日までは。

丹念にケアされた眉子の顔を見た瞬間、私はもう、これ以上我慢する必要なんてないと思った。

「離婚しましょう」

謹也は驚いて立ち上がった。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

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