
囲われ者の身代わりを終えて
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『囲われ者の身代わりを終えて』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約471字
私の婚約者の桐生蒼(きりゅう あおい)は彼の別荘で一人の女を囲っていた。彼女の顔立ちは、私の若い頃とほぼ似ている。
彼は彼女に最高級の宝石を買い与え、プライベートジェットで世界中を旅させながらも、私の目に触れさせることだけは絶対にしなかった。
業界の人間なら誰もが知っている。私、白石澪(しらいし みお)が彼の最愛だということを。
私が飼っている猫にさえ四人のボディガードをつけた。ただ私が何気なく「迷子になったら怖い」と漏らしただけで。
だが今回、その愛人の夏川心春(なつかわ こはる)は彼の寵愛に甘えて、牙を剥いてきた。蒼との夜の営みの動画を、私たちの結婚式のスライドに仕込んだのだ。
「白石さん、私はただの愛人だって分かってます。でも桐生さんは私に会うために、あなたのビタミン剤を睡眠薬にすり替えたんですよ。
結婚式の準備をしていたこの数日間、桐生さんは薬の量を増やして、あなたを眠らせていました。私とベッドで愛し合うためだけに」
その瞬間、ようやく気づいた。かつて私のためなら星でも月でも掴んでみせると言った少年は、とっくに別人になっていたのだと。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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