
危篤の息子より、夫は彼女を優先しました
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜2話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『危篤の息子より、夫は彼女を優先しました』は日本語の小説です。当サイトで第1〜2話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約488字
診察室の外で私は十数分も膝をつき、必死にドアを叩いて呼びかけた。でも、ようやく夫が不機嫌そうにドアを開けると、冷たい視線を投げてきた。
「悠馬、息子が重傷なの!手術して......!」
私が泣きそうな顔で訴えると、悠馬は冷笑しながら言った。
「千影、お前さぁ、そんなひどい嘘ついてまで身内を横入りさせようとするのか?病気なんじゃないか?
お前、分かってる?怜奈の足もこのままじゃ感染が進むんだぞ?」
バタン!と、悠馬はそのままドアを閉め、私の懇願を無視してしまった。息子のために何度も叫んだのに......無駄だった。
仕方なく、他の病院へ転院させたものの、救急車の中で息子は息を引き取ってしまった。悠馬が葬儀に駆けつけたと思ったら、なんと怜奈をかばい、私に示談書にサインするよう迫ってきた。
その時、私は決めた。こんな男とは離婚してやる。怜奈も法に訴えた。
その後、悠馬が私の足元にひざまずいて、息子の埋葬場所を教えてくれと頼んできたけれど、私はただ冷たく笑うしかなかった。
「教えるもんですか」
息子がラーメンを辛そうに食べていたから、私は隣のお店でアイスクリームを買ってあげようと店を出た。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み2話
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