
八回も延期された結婚式、私は諦めることにした
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『八回も延期された結婚式、私は諦めることにした』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約562字
式の飾り付けについて話しただけなのに、婚約者の思い人が突然泣きながらその場を飛び出していった。
次の瞬間、悠真にビンタされて、私は床に倒れ込んだ。彼は歯を食いしばり、私を憎むような眼差しで見下ろしていた。
「ことは、お前ってそんなに結婚したいのか?まるで他に誰もお前をもらってくれないみたいに、必死で俺にしがみついて、結婚を急かして……!」
「一週間後の結婚式、延期だ!」
顔を押さえながらも、不思議と心の中は静かだった。
これで八回目だ、悠真が式を先延ばしにするのは。
二十八歳のときから彼を待って、気づけばもう三十歳を過ぎているのに、それでも答えはもらえない。
だから、今回はとても静かに荷物をまとめて、出ていくことを決めた。
この結婚、もう無理してしなくてもいいかなって思った。
打たれた頬に残る火照りがじんじんして、体が震えて止まらない。
目の前にいる婚約者は、憎しみを込めたまなざしでこちらを見下ろしていた。
そして、ティッシュを取り出し、まるで汚れでも落とすみたいに、私をビンタした手を拭き始めた。
「ことは、お前、咲良(さくら)が体調悪いの知ってて、なんでわざわざ彼女の前で結婚式の話なんか持ち出すんだよ。
俺が結婚するって言ったからって、そんなに焦ってるのか?俺以外に結婚相手が見つからないとでも思ってるのか?そんなに待てないのか?」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
目次試し読み3話
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