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二度目の人生、裏切りヒモ男の援助をやめた第2話

この話は約1310字。当サイトでは第1〜3話を試し読みできます。

私がやっと折れたというのに、竜也は嬉しそうな様子も見せず、苛立ったように言った。

「余裕ぶってるつもりか?何回言わせるんだよ。俺と篠はただの友達だ。

それに、どこに行こうが、それは俺の自由だし、お前に許可をもらう必要もないだろ。

俺を買ったからって、交友関係まで制限できると思うなよ。今訴えられたらどうなるか、分かってるのか?」

捨て台詞を吐いて脅してくる竜也を見て、私は思わず笑ってしまった。

今でこそ高級ブランドを身にまとい、最新のスマホを使っているが、10年前の竜也は学費も払えないような貧困の学生だったのだ。

彼の父親は早くに亡くなり、弟は水難事故で亡くし、母親は大病を患っていた。

独りぼっちで、私の前に膝をつき泣きつく竜也は、母親を助けてほしい、そのためなら何でもすると誓った。

私は竜也の境遇を憐れみ、彼の母親の治療費を全額肩代わりした。

ただ善意からしたことだったが、竜也は無鉄砲にも会社へ押しかけ、突然私に告白してきたのだ。

最初は周囲の冷やかしもあって承諾したが、いつしか私は竜也にのめり込んでいた。

竜也に尽くすあまり、生活費も学費も全て負担し、限定ゲームや靴など、新しいものが出るたびに買い与えてウォークインクローゼットを埋め尽くしていった。

私はずっと、互いに愛し合っているのだと信じていた。

しかし竜也の目には、私はただ金で彼を汚す悪人にしか見えていなかったらしい。

どうりで、これほどまでに憎まれていたわけだ。

それならそれでいい。竜也に好きなようにさせる。

「竜也、別れよう。これであなたは自由よ」

竜也は鼻で笑い、「いつもの芝居か」といった表情を見せた。

「なんだ?自殺未遂でだめだったから、次は別れ話ごっこか?

いいぞ、別れを言い出したのはお前だ。後悔しても知らないからな」

捨て台詞を吐くと、竜也はわざとらしくゆっくりと歩き出した。

私から追いかけてくるのを待っているのだ。

これまで喧嘩のたびに、どっちが悪くても、重苦しい沈黙に耐えきれない私が折れていた。

だから今回もすぐに負けを認めるはずだ、と竜也はタカをくくっている。

しかし、前世で竜也が篠と幸せな一生を送るのを、私は幽霊となって見届けたのだ。

私の両親は娘を失った悲しみで、一夜にして老け込んでしまった。

それでも両親は、私の遺言を尊重して遺産を竜也に譲った。

あの時、竜也は涙を流して私の両親を、実の両親のように大事にすると約束していた。

それなのに二人が病に伏せると、面倒だと言って治療を放棄したのだ。

竜也と篠の幸せそうな姿を見せつけられる日々が、私の中の彼に対する情を枯らし、激しい後悔へと変えた。

私の愚かさで両親まで道連れにしてしまったのだから。

今度こそ、二度と同じ過ちは繰り返さない。

私は竜也に背を向け、迷いなく歩き出した。

「分かってるって……」

私が立ち去るのを見て、竜也は一度こちらを振り返った。背中を向けた私を見て、言いかけた言葉を飲み込んだようだ。

そして、竜也は険しい顔をして、怒りながらその場を去った。

私はそのまま帰宅し、家の中にある竜也の荷物をすべて処分した。一息つこうとスマホを開いた時、自分に関する検索ランキングが急上昇しているのを見て、言葉を失った。

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