
雨は止み、愛は色褪せる
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『雨は止み、愛は色褪せる』は日本語の小説です。当サイトで第1話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約492字
碓井司(うすい つかさ)は怒っている。
理由は、私・林茜音(はやし あかね)が飲み会で別の男と少し話しすぎたからだ。
司の私への当てつけは、少し変わっている。
ただ無視するのではなく、これみよがしに他の女に優しくしてみせる。
わざと私の目の前で、白川鈴(しらかわ すず)のペットボトルのキャップを開けてやったり、家まで送っていったりする。
鈴のメッセージには一つ残らず返信するくせに、私のメッセージは未読のまま放置する。
謝ろうと、メッセージを打ち込む。
【次から気をつけるから、もう怒らないでくれる?】
送信ボタンの上で、指が止まる。
そのとき、スマホが震えた。
鈴のSNSの投稿通知だった。
【彼女を嫉妬させるために私に優しくしてるみたいだけど、喜んで付き合ってあげる。どうせいつも向こうから折れて謝ってくるんだし。ほんと、いい子だよね】
添えられているのは、司がたった今、彼女のために頼んだデリバリーの注文画面だ。
何度も見返し、それが今日の注文だと確認する。
それから、トーク画面に戻った。
打ちかけていた謝罪の言葉をすべて消し、別の言葉を打ち込む。
【怒る必要なんてないよ。
もう、あんたの彼女じゃないから】
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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