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裏切りの中で、私は生きる第3話

この話は約2525字。当サイトで読める3話の試し読みのうち、最後の話です。続きの第4話からは公式アプリで読めます。

私は頭を上げて、寛大で穏やかな声で言った。「母さん、私はむしろ、死んだ後、雄翔が金持ちで優しい女性に世話されるほうがいいと思うわ」

「でもね、雄翔の上司の娘、ちょっと残念なことに、私も知っているけど、彼女は目が高いのよ」

「彼女は、結婚相手がバフェットのような頭の良い株の神様、マスク氏のような子どもを育てる世界一の富豪、あるいはソクラテスのような哲学者がいいって言ってたの」

「そんな彼女が、私のバツイチで、月収6万円で家事もろくにやらない夫を、初婚の相手として選んでくれると思うの?」

義母は自信満々に言った。「心配しなくてもいいよ。今まで結婚してないのはうちの息子に会ってないからだよ。もし会ったら、心が引かれないわけがないわ」

私:「......」

夫は目に涙を浮かべて言った。「宜子、本当に僕に優しいね。安心して、君の命の最後の時、必ずや大切にするから」

「僕の後半生については心配しなくていいよ。実はね、上司の娘が僕にも興味があるみたいだ」

「僕が病院に見舞いに行った時、彼女が僕にウインクしたんだよ。絶対に彼女を手に入れる自信がある」

義母は言った。「宜子、君たちが知り合いだったら、より一層簡単だね」

「今すぐ彼女を呼び出して、雄翔と二人きりで会うチャンスを作ってあげなさい」

私は少し驚いた。「母さん、そんなに急ぐの?」

「急がないでどうするの?君が死んでから、彼らが会って、結婚式を挙げて、孫を産んでもらうなんて、時間がかかりすぎるわ!もう待てないわ!」

こんなこと言う人がいるんだろうか?!

義妹は嘲笑して言った。「いいね、新しいお金持ちのお嫁さんが来たら、私のゲームカードを欲しいときに買えるようになるし、もう我慢しなくて済む!」

義母は得意げに言った。「宜子、君が死ぬ前にこの件をうまく取り計らってくれたら、死後に君のためにエルメスのバッグを供物として燃やしてあげるわよ」

「これが欲しいってずっと言ってたでしょ?今回はたっぷり燃やしてあげるわよ!」

私は心の中で皮肉を込めて思った。

「ありがとう。生きている間は私に一銭も使わず、私に買わせるのはいつもあんたのサプリメントや義妹のブランド品、夫の煙草とベルト、さらには家や車まで買わせようとしていた。死後になって急に大盤振る舞いしてくれるの?」

私の心の中で怒りが沸騰し、これまでの穏やかな気持ちが、この一家の図々しさですっかり消えてしまった。

「わかった、わかった」私はスマホを取り出し、夫の上司の娘に連絡を取った。

「今すぐ彼女を呼び出して、雄翔と会わせてあげる」

義母は満面の笑みを浮かべ、夫は期待に満ちた顔をしていた。

義妹は既にショッピングカートに商品を山積みにしていた。

でも、彼らが知らないのは......

夫の上司の娘は、実は私と小さい頃から一緒に育ったズッ友で、何でも私に味方してくれることだ。

私は親友にメッセージを送った。

親友は予想通り、すぐに怒り狂って返信してきた。「あれはウインクしたんじゃなくて、あのクズ男が目障りだったんだよ!」

「彼は会社でサボって、エロい動画を見たり、ポップアップ広告をクリックしまくって、会社のPCをウイルスだらけにして警告されたこともあるわ」

「Excelすら使えなくて、父が彼のミスで危うく大事になりそうだったけど、君のために父が見逃してくれたんだよ」

「それでも彼は、肝臓の提供を利用して、父に昇進と給料アップを要求するなんて!勘違いも甚だしい!」

「それに、今は医療技術が発達していて、同じ肝臓を二人で分けて使うことができるんだよ!」

「命の恩人って......自己陶酔もいいところだよ、フザケンナ!」

私も呆れて、実は少し前から離婚を考えていたのだ。

なぜかというと、私は子供が欲しいけれど、夫はタバコやお酒をやめられず、精子の状態も悪く、子供を持つのが難しいことが分かっていたから。

検査結果を受け取った日、彼は言った。「宜子、実は子供がいなくても、大したことじゃないと思う」

「ディンクスでも、僕たちは幸せな夫婦だと思うんだ」

その時は信じていた。

でもその後、義母は親戚に私が子供を産めないと言いふらし、親戚たちをあおり立ててデマを飛ばさせたり、いじめさせたりした。

夫は何も言ってくれず、私をかばうことはなかった。

その時、私はやっと気づいた。彼は男性としての尊厳を守りたかっただけで、実際にはディンクスなんてしたくないのだ。

離婚を考えていたとき、義母と義妹が肝癌を発症した。

私は情に流されそうになって、離婚計画を一時保留にし、名医を探すのに駆けずり回って、彼女たちを救おうとした。

でも現実は、私に一発食らわした。

彼女たちが肝癌にかかっていたのは私だと勘違いして、本性をあらわにした。

お金を惜しんで私の治療費に使うことを恐れ、私を責め続けた。

私は親友に言った。「離婚は確定だよ。でも、最初はいい形で別れたかった」

親友が急いで尋ねた。「それで、今は?」

「今?今は、しっかりと懲らしめてやってから別れると思ってる!手伝って!」

親友は目を輝かせて答えた。「わかった!絶対に協力する!」

私たちは密かに計画を練り、存分に話し合った後、スマホを閉じた。その時、夫は私をじっと見つめていた。

「宜子、ずいぶん長く話してたけど、どうだった?」

私は嫌悪感を抑えつつ、彼を宥めた。「もちろん順調だよ。君が自称この地域の木村拓哉だって言ってるじゃない。誰もが君に夢中になるじゃん」

義母は自慢げに言った。「それが当然よ、だってうちの息子だから!」

そしてため息をついて言った。「ああ、うちも新しいお金持ちの嫁が来たら、ついに苦労が終わって幸せになるわね」

その後、義母は突然「うっ」と声を上げて腹部を押さえ、痛みを感じながらソファに座り込んだ。

義妹も顔色が悪く、肝臓の辺りを押さえて言った。「母さん、ここ数日すごく痛むんだけど、どうしよう?」

「もしかして、お義姉さんのせいで、私たちも肝癌にかかってるんじゃ?」

義母は怒鳴った。「バカなこと言わないで!私たちがそんな病気にかかるわけないでしょ!」

でも痛みがひどく、少し心配そうな顔をして、「それじゃ、病院に行ってもう一度検査を受けたほうがいいかしら?」と言った。

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