和紙文裏切りの中で、私は生きる · 第2話設定≡

裏切りの中で、私は生きる第2話

この話は約1460字。当サイトでは第1〜3話を試し読みできます。

親戚たちがひそひそと話し始め、だんだんと私の味方になっていった。

「雄翔くんの嫁さん、ただ者じゃないよね。もし癌になってないなら、治療しないとか、家計のためにとか、誰でも言えるけど」

「でも、彼女は本当に癌になったのに、こんなこと言うなんて、実際にこんなこと言える人ってめったにいないのよ。本当に尊敬するわ」

「佐藤家がこんな素晴らしい嫁をもらったなんて、まさに先祖の加護によるものだ!これ以上何を不満に思うの?」

「そうだよ。こんな良い嫁がいるのに、それでも不満を言って、全くけしからん。昔自分がどうだったか考えてみろよ」

義母は私が治療しないと聞いて、最初は嬉しそうだったが、親戚たちの言葉を聞いて顔色が悪くなった。

怒りながら立ち上がり、親戚たちを追い出すように命じた。

「出ていけ、出ていけ!私たちのことに口出しする権利なんて、あんたたちにはないんだから!」

「さっさと出て行きなさい!」

部屋のドアを閉めた後、義母は私に命じるように素っ気なく言った。「雄翔と話があるから、ちょっと外に出てなさい」

昔なら、私はすぐに怒ってしまうところだ。

何があっても私に隠さずに話してほしいし、毎回私を部外者のように扱うのは嫌いだ。

家族なのに、こんな真似をして何の意味があるの?

でも今回は、私は怒るどころか、むしろ優しく言った。「はい、わかった、母さん。すぐに出るから、二人で話してください」

夫は眉をひそめ、珍しく私をかばった。「母さん、これは僕の妻だよ。命を懸けても僕を守る妻だ」

「もう、彼女を使用人みたいに扱うのやめてくれないか?」

「今、話すことがあるなら言っていいよ。妻のことを愛しているから、彼女に隠し事がない」

義母はその言葉に顔を真っ赤にし、怒りを隠せなかった。

何度も言葉を飲み込んで、結局不機嫌な顔で私を見た。「わかったわ、宜子がここまで理解してくれるなら、私も何も隠さず言うわ」

「それじゃあ、雄翔。宜子が死んだ後、どうするつもりなの?一生独り身で過ごす覚悟なの?」

なるほど、妻を失った後、再婚するかどうかの話だ。

夫は一瞬、答えに迷っていた。「それは......」

どうやら、その話は進まないようだ。

私は心の中で冷笑した。まったく、男ってやつは......

義母は安心した様子で言った。「雄翔、あなたの上司に一人娘がいるんでしょう?」

夫は私をちらっと見て、気まずそうに答えた。「ああ」

義母は続けて言った。「うちが肝臓をあなたの上司に譲ることで、命の恩人になるんだから、後はお礼をもらうのは当然よね」

「退院後は、役職も上げてもらって、給料も良い楽なポジションにつけてもらう。そして車と家を二軒もらい、娘をあなたに嫁がせてもらう」

「これぐらいの要求、全然過大じゃないわ。きっと叶えてくれるはずよ」

私はただ黙っていた......

本当に虫のいい計算だな。

でも、義母が知らないのは、私の夫の上司と、同じ肝臓にマッチングしたのは、実は義母自身だということ。

今、義母が喜んで譲ろうとしているその肝臓が、未来に義母を救う命の源になる。

義母は何も知らずに、笑いながら私を見て、勝ち誇ったように言った。

「宜子、まだ死んでないのに、お母さんは息子に再婚の話をしているけど、気にしないよね?」

「お母さん、そんなことないよ。気にしないわよ」

私は心の中で冷笑しつつ、義母の話をスマホで録音した。

SNSに登録して、編集し始めた。

タイトル:#最悪!義母が私の肝臓を譲って、夫に昇進と給料アップ、お金持ちの娘を嫁に貰わせようとしている!

録音を投稿し、すぐに広場に公開した。

縦書き表示中:本文は右から左へスクロールします(← → キーでも移動できます)