裏切りの中で、私は生きる第2話
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親戚たちがひそひそと話し始め、だんだんと私の味方になっていった。
「雄翔くんの嫁さん、ただ者じゃないよね。もし癌になってないなら、治療しないとか、家計のためにとか、誰でも言えるけど」
「でも、彼女は本当に癌になったのに、こんなこと言うなんて、実際にこんなこと言える人ってめったにいないのよ。本当に尊敬するわ」
「佐藤家がこんな素晴らしい嫁をもらったなんて、まさに先祖の加護によるものだ!これ以上何を不満に思うの?」
「そうだよ。こんな良い嫁がいるのに、それでも不満を言って、全くけしからん。昔自分がどうだったか考えてみろよ」
義母は私が治療しないと聞いて、最初は嬉しそうだったが、親戚たちの言葉を聞いて顔色が悪くなった。
怒りながら立ち上がり、親戚たちを追い出すように命じた。
「出ていけ、出ていけ!私たちのことに口出しする権利なんて、あんたたちにはないんだから!」
「さっさと出て行きなさい!」
部屋のドアを閉めた後、義母は私に命じるように素っ気なく言った。「雄翔と話があるから、ちょっと外に出てなさい」
昔なら、私はすぐに怒ってしまうところだ。
何があっても私に隠さずに話してほしいし、毎回私を部外者のように扱うのは嫌いだ。
家族なのに、こんな真似をして何の意味があるの?
でも今回は、私は怒るどころか、むしろ優しく言った。「はい、わかった、母さん。すぐに出るから、二人で話してください」
夫は眉をひそめ、珍しく私をかばった。「母さん、これは僕の妻だよ。命を懸けても僕を守る妻だ」
「もう、彼女を使用人みたいに扱うのやめてくれないか?」
「今、話すことがあるなら言っていいよ。妻のことを愛しているから、彼女に隠し事がない」
義母はその言葉に顔を真っ赤にし、怒りを隠せなかった。
何度も言葉を飲み込んで、結局不機嫌な顔で私を見た。「わかったわ、宜子がここまで理解してくれるなら、私も何も隠さず言うわ」
「それじゃあ、雄翔。宜子が死んだ後、どうするつもりなの?一生独り身で過ごす覚悟なの?」
なるほど、妻を失った後、再婚するかどうかの話だ。
夫は一瞬、答えに迷っていた。「それは......」
どうやら、その話は進まないようだ。
私は心の中で冷笑した。まったく、男ってやつは......
義母は安心した様子で言った。「雄翔、あなたの上司に一人娘がいるんでしょう?」
夫は私をちらっと見て、気まずそうに答えた。「ああ」
義母は続けて言った。「うちが肝臓をあなたの上司に譲ることで、命の恩人になるんだから、後はお礼をもらうのは当然よね」
「退院後は、役職も上げてもらって、給料も良い楽なポジションにつけてもらう。そして車と家を二軒もらい、娘をあなたに嫁がせてもらう」
「これぐらいの要求、全然過大じゃないわ。きっと叶えてくれるはずよ」
私はただ黙っていた......
本当に虫のいい計算だな。
でも、義母が知らないのは、私の夫の上司と、同じ肝臓にマッチングしたのは、実は義母自身だということ。
今、義母が喜んで譲ろうとしているその肝臓が、未来に義母を救う命の源になる。
義母は何も知らずに、笑いながら私を見て、勝ち誇ったように言った。
「宜子、まだ死んでないのに、お母さんは息子に再婚の話をしているけど、気にしないよね?」
「お母さん、そんなことないよ。気にしないわよ」
私は心の中で冷笑しつつ、義母の話をスマホで録音した。
SNSに登録して、編集し始めた。
タイトル:#最悪!義母が私の肝臓を譲って、夫に昇進と給料アップ、お金持ちの娘を嫁に貰わせようとしている!
録音を投稿し、すぐに広場に公開した。
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