株と空約束で同僚を騙す社長第1話
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うちのレストランの社長は、株式を社員をやる気にさせるのが好きだ。
初期の株式保有率はゼロ。残業2時間で0.01%の株式が加算され、1人分の仕事を多くこなせばさらに0.01%追加、会社のコストを2万円節約すれば、また0.01%の株式がもらえる、という話だった。
私は社長に、「詳細な規則を正式な文書にして、専任の記録係を置くべきではありませんか」と提案した。
しかし、社長はただ笑顔で「みんなもっと頑張って」と言うだけで、その「インセンティブ制度」を文書にすることはなかった。
古参スタッフは社長の空約束を信じなかったが、一人だけ本気にした仕込み担当のスタッフがいた。彼は、年末に社長に株式の引き換えを求めた。
しかし、社長はこう言って断った。
「シェフさんが言ってた通り、社印のない文書がないので、株を交換することはない」
そのスタッフは1年間必死に働いたにもかかわらず、何の見返りも得られなかった。その怒りと恨みを、すべて私にぶつけた。年末に私が帰省する前日、包丁で私を襲い殺した。
「文書がなきゃ無効だなんて言わなきゃ、このレストランは、全部、僕のものだったんだ!」
幸運なことに、血だまりの中で倒れた私は、社長が私たちに空約束をしたあの日に戻っていた。
* * *
「若い人はもっと働かなきゃダメだ、努力すれば必ず成果が出る。年末の評価の時に、成果に応じて株を分けるから、みんなもがんばって、分け前をもらえるようにしなさい!今日、小森さんが率先してトイレの掃除をしてくれたから、年末の株を0.01%増やしておいたよ。みんな、彼を見習ってね!」
今話しているこの40代後半の女社長は、顔に厚化粧をしていて、香水の匂いが強烈に漂っている。
その状況を見た私は、今、社長が空約束をしている最初の日に、戻すことを理解した。
会議が終わった後、社長は私を一人だけ呼び止めた。
「シェフとして、模範となるようにしなさい。来年、支店を開店したら、あなたに任せるから。残業2時間で、株を0.01%増やし、他の人の分まで仕事をしたら、株が0.01%増える。会社のために2万円節約したら、株を0.01%増やす。これがさっきみんなに話したことだけど、あなたには倍にしてあげる」
この話を聞いた私は、「その方針をまとめて印刷して、社印を押して全員に配布してください」と頼んだ。万が一彼女が方針を変えた場合、証拠が必要だからだ。
しかし、社長はお茶を一口飲んで、私を見ながら言った。
「じゃあ、しっかりと考えて、どう書くか決めるわね。とりあえず、仕事に戻って」
私は特に反論せず、「文書を出してくれれば、それに従うだけ」と思った。
結局のところ、仕事をしているなら、もっと働けばその分だけ報酬が増えるのは当然だろうから、同僚で社長に方針を書かせる必要はなかった。彼女が顔を立てられるようにしておいたのだ。
しかし数週間が経ち、方針の文書は一向に見当たらず、その間に小森可偉への株増加の話ばかり聞こえてきた。
仕込み担当の小森可偉は毎日残業して、月給7万円のところを、4万円少なくしてでも、自分から野菜洗浄、清掃、配膳などの仕事も引き受けた。その結果、1年間働き詰めで、やっと社長に株がどれくらいもらえるか尋ねた。
その時、社長はためらわずに私を引き出した。
「シェフさんが言ってた通り、社印のない文書がないので、株を交換することはない」
実際に、小森可偉を除けば、誰も口だけの社長の言葉を本気にしていなかった。株を分けるなんてあり得ないし、むしろ給料がちゃんと出るだけで感謝すべきだというのが現実だった。
小森可偉は社長に丸め込まれたことに気付き、すべての怒りを私にぶつけることにした。包丁で、レストランを閉めて帰省する私を切りつけ、命を奪った。
再び生き返った今、こんな馬鹿な同僚や信用のない社長には、代償を払わせるつもりだ!
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