家政婦に虐殺された私のため、狂気の祖父が全てを壊す第2話
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杉本は数珠を拾い上げ、表情を険しくした。
「旦那様が仏教を信仰しているって、前もって調べたの?」
私は手を伸ばして奪おうとした。「返して!それはお祖父様のために求めてきたものなの!」
首元の圧迫感がさらに強まり、杉本は軽蔑するように私を見下ろした。「お祖父様?お前がお嬢様のふりをしていることがよくわかったよ。
土下座してお願いしてみなさいよ。それで気が済んだら返してあげるかもしれないわね」
私は地面に這いつくばりながらも激しく息をつき、胸に走る激痛をこらえながら彼女の足元に身を伏せた。「お願い、返して……この数珠は私にとって本当に大事なものなの」
杉本とその後ろにいる使用人たちは、私のこのみじめな姿を見て大声で笑い出した。彼女は足先で私の顎を持ち上げ、冷笑を浮かべた。「これをお願いだなんて呼ぶの?ほら、犬みたいに吠えてごらん。どうせ犬扱いされるのが好きなんでしょ?うまく真似できたら返してあげてもいいよ」
生まれてこのかた、こんな仕打ちを受けたことなど一度もなかった。
私は怒りに震えながら彼女を睨みつけた。
「杉本、こんなことをしてただで済むと思っているの?お祖父様が黙っていると思うの?」
彼女は笑いながら腹を押さえ、私の言葉を鼻で笑った。
「それなら見せてもらおうじゃない。お前がどうやって私に報いを与えるつもりかをね!」
彼女が手を振ると、後ろに控えていた使用人たちがすぐさま駆け寄ってきた。
「いつものところへ連れて行け」
彼女は私の怒りに満ちた目を見て軽蔑の笑みを浮かべると、手に持っていた数珠を軽く放り投げた。
透き通った白い数珠が日光に照らされ、きらめく弧を描きながら近くの川へと沈んでいった。
私は地面に引きずられながら運ばれ、地下室に連れて行かれた。
その部屋は暗く湿気が漂い、ぞっとするほど寒々しい空気が満ちていた。壁にかけられた白熱ランプがかろうじて光を放っているだけだった。
彼らは私を地面に放り投げ、肘を思いきり床にぶつけた。
「痛っ!」私は叫び声を上げながら腕を抱えたが、手を離した瞬間、手のひらには真っ赤な血がべったりとついていた。
明らかにこれほどの重傷ではないはずなのに、なぜこんなに血が出ているのか。
顔色が真っ青になり、手のひらに伝わるぬめりと粘り気が、この場所でどれほど恐ろしいことが行われていたかを教えていた。
杉本が階段を下りてきたのを見て、私は這うようにして彼女に駆け寄った。
「私は葉川桜香!葉川家の本当の孫娘なんです!早く放して!でないとお祖父様が絶対に許さない!」
彼女はは一瞬動きを止め、目を細めて私をじっと見つめた。
少しでも恐れを抱いたのではないかと思ったが、次の瞬間、杉本は突然笑い出した。
「ははは!誰に成りすますかと思えば、お嬢様だって?」
彼女は私を勢いよく蹴飛ばし、硬い靴底が私の手の甲を踏みつけた。
「誰だって知ってるでしょ?お嬢様は夜に帰国するんだから、今頃まだアメリカにいるわよ。私をバカにしてるの?」
私は凍りついた。
祖父にサプライズをするつもりで、わざと手術の日程を遅く伝えていたことが、まさか自分の命を奪う伏線になるとは。
彼女の後ろの使用人たちは、私を見下しながら軽蔑をあらわにした。
「この下品な女、年は若いくせにやることが派手だな。まるでお祖父様との不倫ごっこでもしてるみたいだ」
杉本の目つきが不意に暗くなった。
「遊ぶのが好きなら、たっぷり遊ばせてやるわ!」
彼女は後ろのテーブルクロスを引きはがし、そこには無数の拷問具が並べられていた。
私は全身の血が凍りつくように感じた。
「やめて……放して!」
けれど、その声は誰にも届かない。たくさんの手が私の服を引き裂き始めた。精巧なデザインのドレスは無惨にも細切れにされ、床に散らばった。その下からは白く透き通るような肌が露わになった。
私は必死にもがきながら叫んだ。
「本当に葉川桜香なの!あなたたちは葉川家の人間?それとも杉本の手下なの?」
横から誰かの手が伸びてきて、私の下着を乱暴に引き裂いた。
「杉本お姉様は旦那様の側近中の側近だぞ。お前みたいなゴミが、杉本お姉様と張り合おうなんて一丁前に何様のつもりだ?」
私は地面に突っ伏してすすり泣き、恐怖と無力感が全身を支配していた。
その時、使用人の一人が突然悲鳴を上げた。
「胸に手術の跡がある!」
杉本がゆっくりと私の元に歩み寄り、目を細めながら胸の傷口を見下ろした。
手術が終わったばかりだったのに、祖父の誕生日パーティーに間に合わせたくて、傷が完全に治る前に帰国した。
先ほどの一連の乱暴な行為で傷口は開き、血がじわりと染み出していた。
「杉本お姉様、お嬢様も心臓の手術を受けたって話じゃありませんでした?もしかして……」
「バシッ!」
杉本の手が勢いよく振り下ろされ、その使用人の頬を打ち据えた。
「馬鹿者め!旦那様の一番信頼しているのは私だぞ!お嬢様がもし帰国しているなら、私が知らないわけがないだろう?」
彼女は冷たく私を睨みつけた。
「随分と必死ね。手術の跡までわざわざ作ってきたのかよ」
赤く染まった傷跡が、私の肌をいっそう白く際立たせていた。
杉本の嫉妬に満ちた目が私の体を上から下まで舐め回し、その視線から毒々しい憎悪が滲み出ていた。
「こんな身体を使って、旦那様を誘惑したんでしょ?」
彼女は刑具が並んだテーブルに向かうと、液体の入った瓶を手に取った。
瓶の中身が何か、私は薄々察していた。恐怖が全身を覆い、後ずさりして逃げようとしたが、髪を掴まれて無理やり引き戻された。
「そんなに綺麗な肌が自慢なら、その肌を全部台無しにしてやる。そうしたら、旦那様もお前なんか見向きもしないだろうさ」
私は体を抱きしめ、恐怖と怒りで叫び声を上げた。
「やめて!お祖父様は絶対にあなたを許さない!」
杉本は私の叫びに耳を貸すことなく、笑顔で瓶の蓋を開けた。中の液体をゆっくりと私に注ぎかけてきた。
注がれる速度は異様に遅かった。一瓶分の硫酸が、私の全身をじっくりと侵食していった。
肌が溶ける嫌な臭いが鼻を突き、焼けるような痛みで一瞬意識を失いかけた。だが、その痛みはすぐにさらに強烈な形で私の意識を引き戻してきた。
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