
完全犯罪
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『完全犯罪』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約517字
この世に完璧な犯罪は存在するのだろうか。俺は存在すると信じている。
俺の妻は死んだ。完璧な犯罪の犠牲となった。
8月13日。
俺は東京で会議中に、見知らぬ電話がかかってきた。
北海道の刑事さんからだった。奴らは俺の妻が亡くなったと言った。裸でベッドで横たわっていて、死ぬ前に抵抗の跡はない。遺体には傷一つなく、部屋のドアにはこじ開けられた形跡もなければ、家の中の財産も何一つ失われていない。
警察は自殺の可能性を疑っているが、全ては検死報告書が出るのを待たなければならない。
電話を切った俺は、夜中にチケットを買って北海道に急いで戻った。
北海道刑事課支部、尋問室。
二人の若い警察官が部屋に入ってきた。男一人と女一人。
「白石さん、大変申し訳ありませんが、今のところ有力な手掛かりは見つかっていません。それで、奥様に関するいくつかの質問をさせていただきたいと思います。ご協力いただけますか」
男性の警察官は福島と言う名前で、丸顔で少しぽっちゃりしており、見た目は穏やかそうだった。
俺は頷き、少し嗄れた声で言った。「福島警官、何を知りたいんですか?俺は正直に話します!」
福島警官は慌てて質問することはせず、俺の真っ赤な顔を見てこう尋ねた。「病気ですか?」
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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