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七年目の終わり、雪が溶けた

言語日本語
試し読み第1〜3話(当サイト)
掲載日
読み方横書き・縦書きを切り替え可

『七年目の終わり、雪が溶けた』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。

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冒頭試し読み第1話より・約483字

彼のきれいに割れた腹筋に目を奪われながら、頭の中が真っ白になる。「え?な、何が……?」

私の話が聞こえなかったように、彼は真剣な顔で繰り返す。「大丈夫?」

急な展開に、自分の声まで裏返った。「ちょ、ちょっと待って!そういうの、まだこれからって言ってたでしょ?今日はさすがに急すぎるんじゃ……」

その夜、家のセンサーライトが明滅を繰り返し、夜が更けても消えることはなかった。

元夫の森崎賢吾(もりさき けんご)は家の外でうずくまり、目を腫らして泣いていたが、私は気にすることはなかった。

かつて、私が賢吾の幼なじみとの「形だけの結婚」を認めたとき、彼はそれで私たちの冷戦が終わると信じていた。

ある日、彼から電話がかかってきた。

「俺とみやびの結婚式は体裁だけ。母さんのためにやるんだ。終わったら、必ずお前とやり直す。一緒に暮らそう、約束する」

私は何も答えなかった。ただスマホの画面に表示されたカウントダウンを見つめていた――あと何日でこの家を出られるかを計算するために。

彼は気づいていない。私に黙って離婚届を提出したその瞬間から、私たちの夫婦関係はすでに終わっていたということを。

※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む

目次試し読み3話

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