
さよなら、昨日の私たち
| 言語 | 日本語 |
|---|---|
| 試し読み | 第1〜3話(当サイト) |
| 掲載日 | |
| 読み方 | 横書き・縦書きを切り替え可 |
『さよなら、昨日の私たち』は日本語の小説です。当サイトで第1〜3話を試し読みできます。
冒頭試し読み第1話より・約561字
海外で8年過ごした後、私は特別なオファーを受けて帰国した。ある研究会での発表を終えた後、まさか、そこで元カレの新井真司(あらい しんじ)と再会した。
真司は、よりを戻したいと言って、私にプロポーズしてきた。
その場にいた研究所の元同僚たちは一斉に囃し立てて、私が感動しながらプロポーズを受けるのを期待していた。
なぜなら彼らは皆、私がかつて真司のためなら全てを投げ出せるほど、彼のことを愛していたのを知っているから。
でも、彼らは8年前、あの新製品の発表会で、真司が冷たい顔で私のプロポーズを断ったことを忘れてしまったみたい。あの時、真司は可愛がっていた後輩に賞をとらせるために、大勢の記者の前で、私がその後輩の研究成果を盗んだと濡れ衣を着せたんだ。
私は必死で潔白を主張したけど、真司が用意した完璧な偽りの証拠のせいで、どうにもならなかった。
真司は、その後輩がメディアを操作して、私をネット中で攻撃するのを黙って見ていた。
私が何年も頑張ってきた研究は、私の黒歴史になった。そして、長年育んできた恋は、笑いものになったんだ。
あの日から、私は海外へ逃げるようにして国を離れるしかなかった。
それなのに今、私の目の前で、真司は指輪を手に片膝をついている。爽やかな笑顔で、こう言ったんだ。「もう全部、過去のことだ。俺はもう怒ってないからさ。
※作品紹介ではなく、第1話の書き出しをそのまま掲載しています。第1話の続きを読む
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