致命的なカラコン第1話
この話は約1342字。当サイトでは第1〜3話を試し読みできます。
妹はもう5か月間もカラコンを外していない。
心配になって、私はそのまま病院へ連れて行った。
幸い角膜には損傷がなく、目薬をもらっただけで済んだ。
しかし、まさか妹が私に恨みを抱くなんて思いもしなかった。眠っている間に彼女は仕返しをしてきたのだ。
「目なんて再生するんだから!染色がもうすぐ完成するところだったのに、あんたのせいでまたやり直しだよ!」
最期の瞬間、私は妹の顔を見た。飛び散った血で真っ赤に染まったその顔には、私への恨みが浮かんだ。
次に目を開けたとき、妹はソファに座り、友達に自慢げにカラコンの話をしていた。
でも、今回彼女がつけているのはまさに「致命的カラコン」だった。
* * *
「5ヶ月間つけっぱなしだけど、何の問題もないわ。
あと2ヶ月もすれば、私の目は自然な青色に染まるの。想像しただけで最高でしょ!」
その聞き覚えのある話を聞いた瞬間、私の体が硬直した。
前世、私は寝室でこの会話を聞いた時にびっくり仰天した。
カラコンは5ヶ月どころか、2日間連続でも目に負えないぐらいの負担をかける。
当時、私は妹を病院に連れて行き、カラコンを外してもらったが、医師はこう告げた。
「あと1ヶ月遅れていたら、この目は失明していたでしょう」
その言葉に安堵した私は、妹の恨めしい視線に気づかなかった。
その夜、妹に目薬をさしてから寝た。
刺されるような痛みで目が覚めると、視界が真っ赤に染まっていた。
妹が果物ナイフを持って、私の右目に深く突き刺さしたのだ。
彼女は狂気の表情を浮かべながら、ナイフをさらに深く押し込み、何度も突き刺した。
「あなたがいなければ、私はもう青い目になってたんだ!」
「あなたなんか死んでしまえ!」
激痛に襲われながらも声を上げることはできなかった。
妹はナイフを抜き取り、私の左目に向けて再び振り下ろした。
その恐怖と痛みを思い出すたびに、今でも目がずきずきと痛む。
私の視線は妹の後頭部に向けられ、心の中の憎しみが溢れ出してくる。
今回こそ、彼女の目が青くなるかどうか、確かめたいんだ。
電話を切ると、妹はすぐに立ち上がり、私の肩に手を回してきた。
「お姉ちゃん~、私、あとで遊びに行きたいんだけど」
甘えるような声で顔を近づけてくる妹に、私は無言で体を少し引いて距離を取った。
肩にかけられた手をそっと外し、真剣な目で彼女を見つめた。
「最近、お姉ちゃんお金がなくて大変なんだよね」
その言葉を聞いた妹の顔に、不快感が一瞬走った。「何それ?」
私はため息をつき、「前に資産運用の会社から連絡があってね、全財産をそこに注ぎ込んじゃったの」と話しながら、ポケットを叩いた。
「今は一銭もないし、借金まで抱えちゃってるんだよ」
それを聞いた妹は顔色を変え、「全部のお金を使い果たしたってこと?何それ、バカじゃないの?」と怒りを露わにした。
「もう呆れた。私の小遣いはどうするのよ?」
怒りに任せた妹は、思っていることをそのまま口にしてしまった。
私は何も言わず、じっと彼女を見つめた。
自分の失言に気づいたのか、妹は少し気まずそうに口を開いた。
「お姉ちゃん、そういう意味じゃないんだ。
そのお金、取り戻せる方法はないの?」
私は首を横に振り、「その会社の人が消えて、どこを探しても見つからないのよ。今は借金だけが残ってて、本当に困ってる」
縦書き表示中:本文は右から左へスクロールします(← → キーでも移動できます)