職場の裏切り者インターンに一撃第1話
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新しいインターンは、会社のことを常に考えているんだ。
コスト削減のため、私がクライアントに送る予定だった20万円もするお茶を、勝手に200円の送料込みの偽物に取り替えた。
さらに、全員が進捗を急ぐために残業している時、電気のブレーカーを落とした。
そして、ゴールデンウィークの休暇を取らないように、社長に提案してきた。
「会社は無駄に人材を育成するべきではありません。ゴールデンウィークは業績を向上させる絶好のチャンスです。全ての従業員が無償で残業し、会社に対して無私の奉仕を行うべきだと考えます!」
インターンは、まるで正義感に満ちた顔でそう言った。
社員たちは不満を漏らし、皆の代わりに私は反論した。
すると、彼女は公然と私を非難し、「私腹を肥やしている」と言い、社長に私を解雇するよう提案した。
信じられないことに、社長はその提案を受け入れてしまった。
ふん、私なしで会社がどのように運営されるのか、見ものだわ!
* * *
「松岡さん、貴社がいい贈り物を送るつもりがないなら、最初から送らないでください!恥をかかせないで!これからの取引はキャンセルします!」
電話の向こうから怒鳴るような声が聞こえ、私は思わず呆然とした。
何が起こったのか全く分からず、とりあえず穏やかに笑顔を浮かべながら話を続けた。
「田中さん、贈り物に関して何か問題がございましたでしょうか。誠に申し訳ございません、恐らく下の者が手違いを起こしたのだと思います。何卒ご容赦いただけますようお願い申し上げます。贈り物はすぐに二倍の量でお送りし直しますので、長年のご支援に感謝いたしております……」
相手は依然として怒りを抑えきれない様子で、声を高めて私の言葉を遮った。
「松岡さんは、確かに『高級浜松・天竜茶』であると主張し、出資者に贈呈しました。しかし、現場でそれが偽物であると指摘され、その結果、投資は無駄になってしまいました。この状況をどう説明すればよいのでしょうか?私の名誉はどのように守られるのでしょうか?この損失を誰が補填してくれるのでしょうか?」
謝罪し続け、これから二つの利益率を譲ることを約束して、ようやく何とかこのクライアントを引き留めた。
「副社長、他のクライアントも贈り物を返送してきました。それに、『もう二度と貴社とは取引しない』って言ってます……」
高木が涙ぐみながら、ギフトボックスを抱えて現れた。
ボックスを開けて見た瞬間、あまりの怒りに胸が詰まる思いだった。
怒りを抑えきれず、すぐに総務部のオフィスに向かって、そのボックスを秘書の満原香澄に投げつけ、怒鳴った。「これ、何だ?プレゼントはどうなってるんだ?」
予想外にも、彼女は先に告げ口し、腰に手をあてて私に向かって叫んだ。
「松岡副社長、会社のお金を大切に使ってないんじゃないですか?あんなお茶が、20万円もするなんて、金でできているわけじゃないでしょ?そんなにたくさんのクライアントに贈り物なんてできませんよ!これはネットで買って、200円で送料無料のお茶です。副社長が言っていたお茶と全く一緒だったし、クライアントにはバレないでしょう。会社に何百万も節約したんですよ!本当に、前はどうやって経費を使っていたんですか」
彼女は得意げに胸を張り、顔には誇らしげな表情を浮かべていた。
むかつくのに無力って、こんなにもつらいものだと初めて実感した。
「それは、うちの重要なクライアントなんだ!本物か偽物か、すぐに分かるんだ!ビジネスで大事なのは誠実さだよ。偽物を送って、これからどうやって取引を続けるんだ?プロジェクトを本社に任せてもらえるわけないだろ?」
怒りを抑えきれず、ついに彼女に向かって叫んだ。
満原香澄は言葉に驚き、無邪気にまばたきをしながらしばらく黙っていた。ようやく、少しずつ口を開いた。
「でも、私は会社のためを思って……だって、お茶なら何でも同じで、見た目も一緒ですので……」
言い終わると、彼女は口を尖らせて泣き始めた。その顔はまるで、私にいじめられたかのような涙目だった。
「もういい、松岡璃音、もう言わないで。満原さんはわざとやったわけじゃないんだし、会社のために良かれと思ってやったことだよ」
いつの間にか社長の江崎賢一が背後に立っていて、私の肩を軽く叩いた。しかし、彼の目は満原香澄に向けられていて、その目にはほんの少しの同情が浮かんでいた。
「江崎社長、信じてください。本当に意図的にやったわけじゃないんです。ただ、会社のコストを節約したかっただけなんです……」
満原香澄の涙が溜まっていた目をひとしきり瞬きさせ、タイミングよく一粒の涙が完璧に江崎賢一の前に落ちた。
江崎賢一は、無意識にその声を柔らかくして言った。
「分かったよ、満原さんは会社を思ってのことだってことは理解している」
泣いていた彼女は、その瞬間に笑顔に変わり、言葉を変えた。
「でも、そんなに高価な贈り物は必要ないと思いますよ。結局、みんなはうちの会社の実力と評判を頼りに来ているんです。松岡副社長がプロジェクトを受注できたのも、最終的には会社の支援があったからであり、実力があれば贈り物の有無は重要ではありません」
江崎賢一は彼女の言葉に少し考え込むような表情を浮かべ、やはり納得した様子だった。
「うちの会社には実力があるの?評判がいい?」
私は心の中で呟いた。そんなこと初耳だけと。
知っているのはただ、全てのクライアントを自分で一人ひとり訪問し、人脈を使ってプロジェクトを一つ一つ獲得してきたことだ。
江崎賢一は黙って私を見つめ、無言で私の気持ちを探っているようだった。その眼差しに、冷たいものを感じた。
ああ、そういえば言い忘れたけど、江崎賢一は私が5年間付き合ってきた彼氏だった。
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