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禁断のダイエット第3話

この話は約1824字。当サイトで読める3話の試し読みのうち、最後の話です。続きの第4話からは公式アプリで読めます。

前世と同じように、翌日、佐藤瑠奈はクリニックに駆け込んだ。

今度はこそこそするのではなく、得意げにインスタに投稿した。

「セーラー戦士、変身準備完了!明日、みんな覚悟して、瑠奈姫をお迎えするのよ!」

彼女は加工しまくりの自撮り写真をアップしていた。フィルターのおかげで、薄暗い廊下まで白く輝いて見えた。

実際、妹はそれほどブスではない。無加工の写真でもまあまあ可愛らしい。

しかし、小説を読み始めてから彼女の美的感覚は歪み、小説のヒロインのように、肌は壁紙のように白く、体重は40キロを下回り、細すぎて骨もまさそうで、風が吹けば倒れそうなほどか弱い姿こそが、守ってあげたくなるような美人ではないと思い込んでいる。

そのため私は彼女を何度も諭した。健康的な美しさこそが美しいと伝えたが、皮肉を言われてしまった。

「おばさんみたいにくそ真面目なことを言わないで。私はまだ20歳よ。美しさを追求しなかったら、あんたみたいに売れ残りのおばさんになって、人に馬鹿にされるの?」

「売れ残りのおばさん、私のことに口出ししないで!」

前世のことを思い出すと、今でも胸が締め付けられる。

だから、佐藤瑠奈が出かける前、私は彼女の何度も探るような視線を無視して、自分のやるべきことに集中していた。

「姉ちゃん、一人だとちょっと怖いから、一緒に来てくれない?」

佐藤瑠奈は甘えた声で私の腕を揺すり、体をすり寄せてきた。鳥肌が立った。

私は彼女の腹積もりは分かっていたので、こう言った。

「ダメよ、最近出張があるから、一人で行って」

「10万円振り込んだわ。今月の小遣いだから、節約して使ってね」

私が言い終わるや否や、佐藤瑠奈は私の腕を振り払い、尻を振りながらバタンとドアを閉めた。お礼の一言もなかった。

これが佐藤瑠奈だ。目的を達成すると、用済みの人間をポイ捨てする。本当に身勝手だわ。

前世では彼女を正しい道に導こうと、私は心から尽くしてきたのに。今思うと滑稽だわ。

でも、もう大丈夫。今世では彼女を構わない。世の中の道理は、現実が厳しく教えてくれるだろう。

指がキーボードの上を踊り、パソコン上の表がおおよその形になってきた。

これは私の現在の資産状況表だ。佐藤瑠奈のために申し込んだ専門学校の予備校を解約し、彼女に買ってあげたものはすべて中古で売った。

今は不動産価格がピークなので、思い切ってマンションも売りに出した。

こうして計算すると、私の手元には2000万円近い貯金がある。新しい都市で生活を始めるには十分だ。

荷物をまとめてホテルに移動した途端、母から電話がかかってきた。

電話に出ると、いきなり怒鳴りつけられた。

「陽菜、一体どこで何をしてるの?!瑠奈が吸脂虫だとかいうものを注射しようとしてるのに、どうして止めないのよ!」

「体に虫を注射するなんて、どう考えても危険じゃない!瑠奈はあなたの妹でしょ!まだ若いんだから、姉として責任を持って守ってあげなきゃダメでしょ!」

これを聞いて、私は頭に血が上った。

私の両親は早くに離婚し、父は愛人と海外に移住し、母も新しい家庭を築いている。

母は私に無関心なのに、妹には過保護で、毎日電話をかけて様子を伺うだけでなく、私を家政婦扱いして、何かというと命令してくる。

私も母の娘なのに、佐藤瑠奈と5歳しか違わないのに。

こんな母の愛を一度も感じたことがないのに、どうして私が母親の責任を負わなければならないの?

私は怒りに任せて、彼女の言葉を遮った。

「じゃあ、お母さんが母親の責任を果たして、自分で面倒を見たらどう?瑠奈は私が産んだわけじゃないでしょ!」

「彼女が何をしようと私に関係ある?それに、私たち親しい仲だった?私を産んだだけで育ててもいないくせに、母親ぶって命令しないで!もう二度と連絡してこないで!」

私が言い終わると、電話の向こうは黙り込み、口調が穏やかになった。

「陽菜、お母さんは本当は......」

母がなぜ黙るのか分かっていた。佐藤瑠奈の性格は誰よりも母が知っているはずなのに、母は白を切ることで、私を悪役にしてきた。

「名前で呼ばないで。気持ち悪い」

そう言って電話を切った。

ラインで佐藤瑠奈からのメッセージがひっきりなしに届き、どれも送金催促のメッセージだった。

私は「飛行機に乗ってるから送金できない。他の人から借りて」とだけ返信して、電源を切った。

佐藤瑠奈が今、お金に困っていることは分かっていただろう。

今世では私は遠く離れて、あの母娘が勝手にやればいい。

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