社長令嬢、インターン生活は波乱の幕開け!第3話
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「あの桐生、ほんっとうにうっとうしいわ。朝はみんなの前で私がリーダーになったのに不満だって言うし、さっきも私に反抗してきたの」
「そんなことがあったのか?」
部長は白石の細い腰を抱き寄せて、彼女を暗い隅に押し込むようにしていた。
「その件は俺に任せろ。桐生が実習期間を終える前に消えるようにしてやるさ」
その後、静まり返った廊下には、耳を塞ぎたくなるような甘ったるい声が響いた。
その光景を目にして、私は全身に鳥肌が立つのを感じた。だけど、それと同時に妙におかしくもあった。
どうやって私を辞めさせるつもりなのか、むしろ見物じゃないか。
そう思っていたら、翌朝早々に部長室に呼び出された。
「昨日頼んだ資料、どうして提出されていないんだ?基本的な仕事もできないようじゃ、君にはもうここにいる資格はない」
私は部長の「手段」とやらがどれほどのものかと思っていたけど、たかがこんなものかと拍子抜けした。
冷ややかな目で部長を見据えながら口を開く。
「白石さんが告げ口したんですか?」
「彼女は事実を報告しただけだ。俺も公平に対応している」
公平だって?笑わせるにもほどがある。
「その資料って、全部15年前の案件ですよね?会社の公式サイトにすでにアーカイブがあって、検索すればすぐに出てきます。わざわざ再整理する必要なんて全くありませんよね」
そう言って両手を広げてみせ、さらに問いかける。
「まさか部長、会社の公式サイトを一度も見たことないんですか?」
「なっ……当然見ているに決まっているだろう!」
私が準備万端で来るとは思わなかったのか、部長は一瞬で顔を真っ赤にして口ごもった。
「こ、これは君の姿勢を試しただけだ!」
――ほんとに、見栄を張るだけ無駄なのに。
もちろん、私はこれ以上彼と争うつもりはなかった。だって、実習期間中に自分の実力を証明するのが私の目標だから。
部長は軽く咳払いをして話を切り替えた。
「それと、聞いた話だと、昨日オフィスで同僚と揉めたらしいじゃないか?」
「私の指示が気に入らないのはわかるが、社会に出たらすべてが自分の思い通りにいくわけじゃない。君はまだ若いんだ。これから学ぶべきことがたくさんある」
もし、昨日部長と白石がこそこそ密会しているところを目撃していなかったら、彼の言葉を「親切なアドバイス」とでも思っていたかもしれない。
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