偽装離婚の罠と私の逆襲第3話
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案の定、家に帰ってしばらくすると、昂から電話がかかってきた。
彼は怒りに任せて怒鳴り散らした。
「凛、お前がここまで悪辣な女だとは思わなかったぞ!結衣に一体何を言ったんだ!彼女は今、ずっと泣きっぱなしで何も話そうとしないんだぞ!」
私は無実を装って答えた。
「何も知らないわよ。今日エステサロンで偶然会って、楽しくおしゃべりしただけじゃない。それに、彼女が妊娠してるなんて知らなかったわ。一体どこの最低な男が、うつ病の患者を妊娠させたりしたの?
だから彼女のうつ病が再発したのね。どうやら悪い男に引っかかったみたい。これから生まれてくる子どもがどうなるか、心配だわ」
彼は言葉に詰まったが、すぐに冷酷な声で言い放った。
「それはお前が口出しすることじゃない。だが、今日の件で、俺はお前との関係を考え直すべきだと思ったよ。妊婦に対してあれほど思いやりのない態度をとるなんて、本当にがっかりした!復縁するかどうかは、もう一度考えさせてもらう」
あまりにも理不尽な言い分に呆れて笑いそうになったが、私は必死に焦ったふりをした。
「お願い、昂!私にはあなたしかいないの、知ってるでしょ!今日は私が悪かったわ。結衣さんに謝るし、何でもするから!」
昂は高圧的な態度で命令してきた。
「心から反省しているなら、結衣だって話の分からない女じゃない。俺たちが結婚した時に買ったあのジュエリーセット、彼女がずっと羨ましがっていたんだ。あれを彼女に譲ってやれ!俺からも口利きしてやるから、それでこの件は水に流してやる!」
結婚して夫婦として共に過ごした仲なのに、まさか彼がそんなものまでかすめ取ろうとするとは、本当に思いもしなかった。
彼の目には、私の無条件の信頼すらも、私をコントロールし、勝手気ままに踏みにじるための便利な道具として映っていたのだ。
彼が不倫をして財産を隠し持っていると知った時、私はずっと考えていた。
彼は一体いつからこんなに腐ってしまったのか?なぜ私はもっと早く気づけなかったのか?
今なら分かる。
彼は最初から腐っていたのだ。ただ、私が愛という名目に目を塞がれ、彼の本当の姿を見ようとしていなかっただけだった。
怒りで震えそうになりながらも、私は表面上だけ了承した。
どうせ、この芝居はまだ続けなければならないのだから。
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