俺が死んだ後、妻も狂った第1話
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俺は妻の西村薫と結婚して五年、ついに倦怠期を迎えてしまった。
俺は誰かに殺されてバラバラにされたが、妻は全く気づかず、斎田丹吾という初恋の男を俺たちの新築に連れてきて、二人だけの世界を楽しんでいた。
ある日、妻は俺が死んだことを知った。
真相が少しずつ明かされることにつれ、妻はようやく俺の良さに気づいた。
彼女は後悔してもしきれなかったが、人は死んだら生き返られない。
結局、妻は初恋の男を殺し、飛び降りて自殺してしまった。
* * *
俺が死んでから三ヶ月経つが、妻の西村薫は全く気づいてくれなかった。
彼女は俺がいない間に、初恋の斎田丹吾と一緒に、俺たちの新居に暮らしていた。
斎田は寝間着を用意していなかったため、薫は俺の寝間着を彼に貸した。
しかも斎田は眠りが浅いからって、薫は俺たちの新婚用ベッドで斎田の背中を優しく撫でながら寝かしつけた。
まるで彼ら二人こそが本当の夫婦のようだ。
しばらく続いて、ある日の出来事。
斎田の胃病がまた発症した。
薫は焦って家中の隅々までしばらく探していたが、薬箱は見つからなかった。
彼女はようやく俺のことを思い出し、電話をかけた。
「勝俊、家にある薬箱はどこに置いてあったの?」
「ところで、いつまで私と揉めるつもり?私はただ友達の誕生日を祝いに出かけただけだったのに、あなたは3ヶ月も家に帰らないでどういうことなの?」
「そんなに嫌なら私と離婚すればいいのに、冷たい態度で人を無視するなんて男らしくないわ」
しかし、電話の向こうから返してきたのは俺の姉の声だった。
「離婚するなら、勝俊は区役所に行けないと思うけど」
「彼はもう死んでいるから」
俺の死に様は惨烈だと言っても過言ではない。
あの日、薫は斎田のために誕生日を祝っていた。
俺は車のトランクに閉じ込められた。やっとの思いで縄をほどき、画面が割れたスマホを手に取り、薫に電話をかけた。
電話を出てくれたのがいいものの、薫ではなく、見知らぬ男の声が聞こえてきた。
「薫、僕の誕生日を祝ってくれて、西村さんに怒られない?」
「彼のことを出さないで、今日は丹吾の誕生日に集中したいの」
薫の声を聞いた瞬間、不意に絶望感に襲われた。
誘拐される前に、俺と薫は結婚してからの32回目の喧嘩をした。
喧嘩の理由はとてもシンプルだった。
薫は俺が彼女を信頼していないと不満になり、結婚しても友達の誕生日を祝う権利があると考えていた。
しかし彼女が言う友達とは、彼女の初恋の相手である斎田のことだった。
薫に俺が疑い深く、理不尽に騒ぎ立てると言われた。俺と一緒にいる生活するのは退屈で味気ないとも言った。
最後に、彼女は俺の制止を振り切って、斎田のところに行った。
薫が去った後、俺は出かける時に誰かに叩かれて気絶させられ、車のドランクに運ばれた。
トランクのドアが開かれた。
俺の頬に冷たい光を放つナイフが押し当てられた。
生きる最後の瞬間、俺は電話越しで薫のあの言葉を聞いた。
「勝俊は一人でも充実にできるから、今頃どこかで楽しく飲んでいるに違いないわ」
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