低俗な出会い系サイトに私を載せた女同僚への復讐第2話
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私がどれだけ抵抗しようと構わず、瑠璃は私を無理やり連れ出した。
オフィスに戻り、周りに誰もいないことを確認すると、瑠璃は私の腕を放し、尋ねてきた。
「なんであの人と一緒にご飯なんか食べてるのよ!あの人、前から頭がおかしいのよ!」
瑠璃が突然そんな態度を見せ、私を連れ出した時点で訳が分からなかったのに。
今のこの状況で、ますます混乱していた。
「その頭がおかしい人って誰なんだよ?あの人、一体何なの?そもそも、瑠璃はどうしたの?」
瑠璃は口をへの字に曲げながら答えた。
「藤原音羽(ふじわら おとは)。人事部の人でね、すっごい怨念抱えてるタイプ……」
藤原音羽。会社の古参社員で人事部所属。38歳。
結婚休暇、産休、産後うつ、在宅勤務。
ここ2年近く、会社に全然顔を出していなかった。
以前は割と普通の人だったらしいが、復帰してから急におかしくなった。
女性社員に会えば必ず結婚しているかを聞き出し、
愚痴を聞けば大喜びで慰め、続けるように励ます。
逆に家庭がうまくいっている話を聞くと途端に表情を変え、罵倒して離婚を迫る。
瑠璃が話すにつれ、その顔色はどんどん悪くなっていった。
「あんたが出張に行ってた間に、私もあいつに聞かれたのよ……
彼氏とうまくいってるって言った途端に、キレたの」
そう言いながら、瑠璃は腕を捲り、黒紫に腫れた部分を見せた。
「……ほら、この傷。あの頭がおかしい女がぶん殴ったの。まだ治ってない。
関わらない方がいいよ。あんなの犬に吠えられたと思えばいい。次会ったら、遠回りしなさい」
聞いているだけで吐き気がしてきた。
私は会社に入って2年になるが、ちょうど1ヶ月の出張を終えて戻ってきたばかり。
元々は何も問題なんてなかった。
まさか――
「結婚してるかどうかを聞かれて、結婚する気はないって答えたら、即キレられた……
他人が幸せなのも嫌で、私が結婚せずに幸せでいるのはもっと嫌みたい。
ほんと、神経おかしいわ!」
瑠璃は冷たく笑った。
「そうよ!
彼女がおかしいって気づいた同僚が調べたらさ、あの2年、彼女自身が散々な生活だったんだって。
歳を取って産んだ子供はあまり健康じゃなくて、自分も体調が良くない。
産後は姑が世話をしてくれたけど、専門的でもなく快適でもなかった。それだけでなく、姑が夫と何度も喧嘩をしてしまった。
それで産後うつになったんだとか。今では家庭内も関係がギスギスだって」
瑠璃は堪えきれず、軽く舌打ちをした。
「まあ、聞いてて気の毒にはなるけど、そんなことで他人を巻き込むなって話よ!
自分が不幸だからって、他人も同じ不幸を味わえって思考。頭がイカれてるのよ!」
私の気持ちは完全に気分が悪くなった。
でも、あの人はそういうタイプの、他人を噛みつく狂犬。
どれだけ不快でも、わざわざ関わる価値なんてない。
私はその怒りを飲み込み、彼女を避けることに決めた。
けれど、私が関わりたくなくても、彼女の方が絡んできた。
あの昼食の3日後の夜。
私は夜10時まで残業した。
その後弁当を買って帰宅した時には、すでに11時近かった。
疲労困憊で階段を上がり、玄関の鍵を開けようとした時、背後から低くてしゃがれた声が聞こえた。
「402号室?君が住んでるのは402号室?君、周崎颯香(すざき さつか)ですか?」
振り返ると、
階段の陰から一人の小太りの男が立っているのが見えた。
その姿を見た瞬間、私は思わず後ずさりした。
「……誰?知り合いじゃないわよね?」
男は階段を降りてきて、じっくりと私を値踏みするように眺め、にやりと笑った。
「おぉ、写真と同じだ。今どき、加工無しの女なんて珍しい!
わざわざここまで来た甲斐があったな!」
そう言って、男はポケットからコンドームを取り出し、いやらしい笑みを浮かべた。
「さぁ、早く扉を開けなよ。まずは試してから、結婚するかどうか決めるからさ!」
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